正面にある家

正面にある家

計画場所は幹線道路とバス停を挟んで、寺院庭園の向かい側に位置します。
道路の喧騒やバス停からの視線を防ぎつつ、自然光や通風、園の眺望を最大限活用する計画としました。

LDKの表(道路)側に幅5mを超える水平窓を設け、庭園の景色を絵巻物のようにダイナミックに切り取りました。道路側を畳スペースとしたのは、書斎や客間、仕事スペースとして座って過ごすため外からのプライバシーを保てるからです。幹線道路側に面した敷地に、静かで開放的な住空間が生まれました。
京都の景観に配慮し、3階の道路側外壁面を1・2階に比べて2m以上セットバックしました。
そうすることで2階LDKの天井に設けた吹抜が、坪庭のような役割を果たしています。
LDKの中央が明るくなるよう、「坪庭としての吹抜」の壁の一部を斜めにしました。高窓から入る低く強い西陽は、斜め壁にバウンスし、柔らかくLDK中央に落ちてきます。
冬季も吹抜の高窓を使った換気が有効に働くよう、リビングには床暖房を採用しています。
駐車場を持ち、現代的な暮らしを楽しめる現代京町家のプロトタイプの一つです。

場所
京都府京都市
構造規模
鉄骨造3階建 167m²
設計監理
フジタケイ建築設計事務所 藤田慶
中西ひろむ建築設計事務所 中西ひろむ
構造設計
満田衛資構造計画研究所
施工
東伸建設工業株式会社
撮影
杉野圭