古門前通の家

古門前通の家

四半世紀前に建てられたハウスメーカーによる型式認定住宅の改修事例。この住宅がクローズド工法で建てられていたためメーカーに確認したところ、既存の壁や窓の位置・大きさを変えることができなかったため、間取りに大きな変更が行えずリビングとダイニングを一体的に使いたいという要望を叶えることも難しいものでした。そこで水平な棚や机、階段などのデザインや作り方を統一することによって空間どうしの連続性を実現させることにしました。垂直方向に林立する鉄の板柱と、水平方向に伸びる集成材の棚が、分断されていた部屋に奥行きを与え、ゆるやかに分節するつながりのある空間が生まれています。

施主のうち奥様はここで料理教室を開かれており、こだわりのキッチンはステンレス工場直送の私たちオリジナルデザインのものです。壁をモルタルで仕上げ随所に瓦を用いるなど左官仕事も積極的に採用し、元々乾式構法で作られていた空間に、湿度のようなものを与えようと考えました。

場所
京都府京都市
構造規模
木質パネル工法3階建 130㎡
設計監理
KFA 藤田慶
川上聡建築設計事務所 川上聡
構造設計
関西木材工業 植森貞友
施工
林工務店
撮影
石川耕平